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ラストシーンいきものがかり

人工知能と水野良樹のバラード

私事ですが、父が『いきものがかり』を好きなようだ。
70年代に10代の大半をすごし、EAGLESの大ファンを自認する古き良きロックオヤジである父だが、根っこはミーハーな人間で、ここ十年弱は家族の誰よりもAKBに詳しい日々を過ごしている。けなげな女の子に騙されるタイプのようで、例によって吉岡聖恵の素朴な佇まいにやられた口だ。PVのストーリー、吉岡聖恵、ブレス、裏声、ストリングス、吉岡聖恵、練られた譜割り、メロディ、吉岡聖恵。どのシングルを切り取っても裏切らない、卵のような安定感が、『ラストシーン』にも健在だ。

さて、水野良樹である。作詞作曲を担当するリーダー。それ以上の認識を彼に対して抱いたのは、ライターの柴那典なんかとTwitterで一時期よく絡んでいるところを見てからだ。

なるほど、水野良樹は芸能人ではない。
音楽業界の現状に対する、地に足の着いた、聡明な、一方で至極当たり前な言葉を発する常識人だった。
いきものがかりのような、言ってしまえば小奇麗なユニットに属しておきながら、なんのフィルターを通さず、当たり前なことを当たり前に喋っているのが意外だった。

彼を知れば、楽曲は逆算されて面白くなる。

例えば、いきものがかりは良いユニットだが、果たしてそれは水野良樹の音楽的探究心に答えているのだろうか。余計なお世話が過ぎることは百も承知である。
インディー界隈では彼ほどの知恵のないバンドだってセールスとバンドへの利益配分の関係をうまく調整して食えていたりする。
ポップとコアの境目でバランスをとる余地は十分あるのに、いきものがかりがどうしてあれほど安全圏にいるのだろうか。余計なお世話が過ぎることは百も承知である。ただ、私なら彼のマインドセットの所在を妄想することで、いきものがかりの楽曲ははいかようにでも面白く聴くことができる。

人工知能が「Beatlesっぽい曲」というお題で取り組んだ作曲のクオリティが高くて話題になった。
では、もしも人工知能に「Jポップバラード」というお題を出したらどうなるだろうか。
私には『ラストシーン』のような曲が出来上がってくるように思える。そのくらい『ラストシーン』はJポップのバラードのつぼを抑えている。水野良樹ならBeatlesに擬態した曲だってつくれるだろう。Jポップに擬態した曲がつくれるように。

水野良樹は人工知能なのだろうか。吉岡聖恵が危ない橋を渡る姿はとても魅力的だと思うのですが、いかがでしょうか人間の水野さん。

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