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気持ちよさに強振されたセンス

上質だ。これぞ真の音楽好きが真の音楽好きに自信をもってレコメンドできる最高に上質でソフィスティケートされたジャンル越境ポップロックミュージックだ。

ベースが良い。
超聴こえる。
ベースを聴かせるバンドは大抵良いバンドだ。
ドラムが良い。
タムで刻み、金物をキーボードのように聴かせるバンドは大抵良いバンドだ。
テクニカルなのに、編曲に嫌味がない。
こういうのをズルいと言う。

アートワークを見ろ。ホームページを見ろ。
ハイセンスってのは信仰なんだ。

考えてみたい。
ceroの良さってなんだろうか。
わかっている。言うまでもなくこのテキストスペースはそのために存在する。
しかし、あらためて、音楽が良いってなんだろうか、と考えてしまいたくなる何かがceroにはある。

相撲取りは強ければ横綱になれる。
しかし、ポップミュージックの世界では、そうはいかない。
つよさ以外に、かっこよさやかしこさやすばやさやぼうぎょやHPやMPが必要であり、その総合力が大衆の支持を決定づける。

ルックスが良いとか、組手が斬新だとか、ブログが面白いとか、インタビューでの知的な振る舞いとか、炎上耐性があるとか、そんなことは相撲取りの収入には関係ない。
しかしバンドマンの収入には関係してくるのだ。

結論から言えば、ceroはそんな他のステータスを無視して、強さだけで横綱になってしまった珍しいバンドなのではないか、と考えている。


強さとは、音だ。簡単に言えば、リズムとハーモニーの構築力と再現力だ。
イデオロギーはない。ルックスもキャラクターも地味だ。キラキラした男の子たちでもない。メロディは突出しない。そんなceroが備えていたものは、難攻不落な演奏技術、構築技術、音の算術技術、気持ちよさに強振されたセンスだ。
つまり、音楽的強さのみでceroは横綱の座を掴み取ったのだ。

「ceroいいよ」
偉い人も、新しい音楽を気にしてるただの友人たちも、揃いも揃ってそう言い始めた。
正直な話、偉い人のすすめる音楽や、新しい音楽ばかり気にしてる人が選ぶ音楽に私はいつも辟易している。音楽は進歩するが、進歩させるものではない。ずっと昔からそこにあって、ずっと昔からすでに美しかったものだからだ。

とはいえ、私もceroを聴いてみた。
その結果がこれである。

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written by bluemonday

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