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デストピアGLAY

三度目の正直 GLAYでは誰派?

GLAYの記憶は小学三年生の頃まで遡る。
クラスメイトの女の子が大ファンだった。
KinKiKidsではどっち派?みたいなノリで、GLAYでは誰派?といった会話がクラスでなされていたのは彼女の影響だった。音楽なんてかけらも興味なかった私だから、それでも誰一人名前を覚えられなかった。そして、その子はその年に転校してしまうことになる。

私にとってGLAYは一度そこで終わる。


次は大学二年のときだった。
バイト先にバンドマンの先輩がいた。
に函館に旅行に行ったんだ、と彼に話すと、「GLAYの母校行った?」と訪ねてきた。当時、私は既に音楽が大好きだった。しかしGLAYの母校には行っていない。

驚いたのは、函館イコールGLAYという方程式が彼の中で結ばれていたこと。そしてその前提を私も当たり前のように共有していると彼が考えていたことだ。

GLAYの出身地を私は知らなかった。それは珍しいことなのだろうか。GLAYはそれほどまでに偉大なバンドだったのだろうか。

私にとって二度目のGLAYはここで終わる。

BLANKEY JET CITYやTHEE MICHELLE GUN ELEPHANTに影響を受けていると公言し、NUMBER GIRLのようなオリジナルバンドでベースを弾いていた先輩のルーツはB'zだったことを知ったのはその後だ。

そのとき私はひとつ理解する。GLAYもきっとそうだったんだろう。先輩を音楽の世界へ引き込みロックスターモラトリアムで大学院にまで進学させてしまった戦犯。ゼロからイチに持っていく音楽の原体験。B'zと共にGLAYもその役割を務めたのだ。それは確かに偉大なバンドにしかできないことだった。


しばらくして、多くのベテランバンド同様GLAYの実績は各方面で再評価される。CDからライブへ。自主レーベルのloversoul music & associates。オフィシャルストアのG-DIRECT。チームとしてキャリアチェンジに成功し、やりたいこととやれることと評価のバランスが整う。ストレス無くクリエイティビティに専念できる。ここ数年のGLAYはそんなステージにあると端からは見える。私がGLAYを聴くようになったのもこの時期だ。

連動して目立ってきたのが、TAKURO以外のメンバーの作曲だ。
特にHISASHIはお茶目でラフなサウンドプロダクションが光っている。GLAYの音に遊び心があり、意外と面白いロックをやってると、コアなロックファンに気づかせているのは彼だと思う。

『デストピア』もHISASHIの曲だ。やはりギターが格好良い。TERUにコードカッティングを任せたのは彗眼。HISASHIとTAKUROが余裕綽々にリードを分け合う様がスリリングで、疾走感が気持ち良い。メロディラインにはパンキッシュなハリがあり、ドラマティックなTAKUROの引き出しからは出てこないもの。オルタナミクスチャーバンドがメジャデビューでポップに振り切りました!みたいな若々しさすら感じる。まさに今のGLAYのコンディションが良く、バンドの絶え間ない変化を良い形で魅せてくれる曲だ。

仲の良さは有名だが能力的なパワーバランスもGLAYは均整が取れていると思う。TAKUROがソロを始めるのも、他のメンバーの才能に刺激を受けているからだろう。メインソングライターがそうしてアイデンティティの確認作業に勤しむのだ。だからバンドは面白い。

そう、いまになって私は改めてクラスメイトに尋ねてみたいのだ。GLAYでは誰派?

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written by bluemonday

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